FASTING(断食−「食べない」ということ)

最初に断食したのは、2004年1月。場所は伊豆高原(ここは、数多くの断食施設があって、まるで「断食村」)の「伊豆健康センター」でした。20代の頃から「断食」には興味があって、「断食」に関する本をいろいろと読んでいたのですが、期待通りの効果だったので、今では最低1年に1回は行きます。「伊豆健康センター」は、東京からダイレクトで2時間で行けるのと、すぐに予約が取れる、個室が基本−というのがポイント。

建物自体は決して新しくもゴージャスでもありませんが、隅々までいつもキレイに掃除が行き届いていて、お風呂は一応温泉だし、お値段を考えれば十分に合格点です。
伊豆健康センターにはいろいろなコースが用意されていますが、私の基本は6泊7日滞在(3日断食3日復食)。最低3日間キッチリ断食するのが、その後の身体を変えるのです。


1日目〜3日目(断食期)

初日は朝から到着まで水だけで、食物を摂りません。昼過ぎにセンターに入り(ここでは「入所」「出所」といいます。まるで刑務所??)、主任ドクターによる経絡検査と問診。今、自分がどんな状態なのかを、しっかりと確認します。
その後は、すぐに治療が始まります。カッピングやマッサージ・お灸など手技の治療のほか、いろいろな機械を使った物理療法があります。
断食中は、アルカリイオン水・ハーブティ・酵母ドリンクを摂取します。酵母ドリンクは栄養もカロリーもあるので、お腹が空いた時に飲むと、かなり楽に断食できます。
断食を始めると、身体の不調が一斉に吹き出してきます。初めての断食では、断食中ずっと眠くてたまらず、ほとんど寝たきりでした。そして、2日目には頭痛(頭の使い過ぎ)・吐き気(食べ過ぎによる胃腸の疲労)に悩まされ、関節もずっしり重く、「こんなに疲れてたんだ〜」と我ながら呆れました。
ところが、3日目になると、朝から頭もスッキリ、身体も軽くて清々しい気分で、「まだまだ食べなくて大丈夫!」みたいなハイな状態に。昨日までの不調が嘘のような気持ち良さ!これがたまらないんです。

4日目〜7日目(復食期)

断食で大事なのは、食べない「断食期」より、少しづつ食べる生活に復帰する「復食期」。断食はただ食べないだけなので、やろうと思えば家で一人でできますが、少しづつ食べる量を調整していくなんて芸当は、自分では絶対に無理です。特に4日目の復食初日は「さあ今日から食べられるぞ〜!」と思ったら、粒のないお粥に具のない薄いお味噌汁−という液体づくしの食事。おまけに酵母ドリンク摂取時よりカロリー的には低いので、かえってお腹が空くんです。そこから、本当に少しづつお粥に粒が見え出し、おかずも固体になってきます。一口一口ゆっくり、よく噛んで味わって食べると、本当に食物の持つ自然な味を再発見し、食べることに対する感覚が全く変わっていることに気がつきます。少しの食事で十分元気でいられるし、お腹一杯でない気持ち良さを身体が覚えます。これこそが大事!身体のセンサーを呼び戻すのが、私が断食を行う1番の目的です。

 

現在の食事法

 


アーユルヴェーダのデザート
にんじんとココナッツを煮たもの。
バニラビーンズとパームシュガーで
甘さは控えめ・香り良く作りました。
にんじんはよくデザートに使います。

いろいろな実験(体験)やら自分なりの研究を経て、なんとなく「今はこれがベストかな?」という自分なりの食事法を見つけました。マクロビオティックもアーユルヴェティック・インディアンもローフードも、それぞれ良いのですが、偏って続けるとちょこっと不具合が出来てきたり・・・・・。いろいろな本を読むと「ホントにこれでいいのかな?」という疑問もわいてきて、自分の身体の反応を見ながら、少しづつ実験してみた結果です。


今は、朝は軽くフルーツとお茶。昼はお豆腐や納豆を使ったたっぷりの生野菜サラダと玄米・お味噌汁・手作りマクロビ・デザート。夜は少量の生野菜と温かい野菜料理に玄米―といったところが家での定番です。時には野菜のパスタにもするし、あまりガチガチに決め込まずに、その時に食べたいと思うものを食べます(当たり前か?)。相変わらず食べ過ぎてますけど(笑)。「一人分」作るのは難しいし、残すのはもったいないし、まあしゃーないっす。


納豆とアボカド・オニオン・コリアンダーの
DETOXサラダ

身体の調子は、気温や天気でも変わるし、1年1年年齢も重ねて身体も変化していくので、その時々で臨機応変に、身体センサーを研ぎ澄まして、HAPPYな食生活をつくっていきたいと思います。私の例が、少しでも皆様のご参考になれば・・・・・